だんじり喧嘩

上組(かみぐみ)4社「上王社」「西親社」「中央社」「若王社」と下組(しもぐみ)5社「朝陽社」「東明社」「榮朝社」「惣髙社」「泉朝社」に分かれ、上組対下組の対戦で2台のだんじりが仕切り線に対峙し、だんじり後方同士を激しくぶつけ合います。

だんじり喧嘩「西親社」対「東明社」

「担ぎだんじり」の頃、狭い町筋で鉢合い先手争いが「だんじり喧嘩」の始まりと言われます。担ぎ棒を上から押さえ込むと勝ちで、大正中期、コマのだんじりに移行してからは相手が“まいった”と言うまでぶつけていました。高度経済成長期の昭和40年代、道路整備や自動車普及に伴い道路使用許可により時間が決められ、勝敗はつけなくなります。

今日は1対戦13分間の時間制で、相手だんじりの側面に自らの突先を突き刺そうとだんじりは大きくうねります。また、ぶつかり方の優勢劣勢はだんじりの向きで分かり、誇りとプライドをかけぶつけ合います。

「西親社」鉄板で覆われた突先

だんじり喧嘩の日時

10月25日 19:00~22:20頃まで

10月26日 18:00~21:20頃まで

場所(喧嘩場): 中国銀行久世支店と津山信用金庫久世支店前の国道「ゾーン 30 区域」

だんじり喧嘩での役割

てぎ師

だんじりの舵を握るだんじり喧嘩の中で芯となる重要な役で、てぎ師の舵取り操作如何で優勢劣勢が決まります。

てぎ師は、所謂バック運転でだんじりをぶつけ合う側が良く見えないため、駆け出しのてぎ師は、だんじりの宮の屋根や宮に取り付けられた竹の葉っぱ(笹)などを目印にして経験を積みます。熟練てぎ師は、だんじり同士がぶつかり合った瞬間、テギを持つ手に伝わる感触でだんじりのどの部分がぶつかったかが分かり、数手先までだんじりの動きを読みながらだんじりの向きをコントロールします。

押手

だんじり青年の多数(30~40人)が押し手として、指揮者の掛け声のもとだんじりを押したり引いたりする原動力となります。特に、だんじりの突先に陣する数名は、押し手のリード役を担う大事なポジションで、だんじり同士がぶつかり合う瞬間、相手押し手とのポジション取りの駆け引きを行います。

乗り手

だんじりに乗るのは、だんじり喧嘩経験者のOB達(長老・中老)です。だんじり喧嘩が好きで好きでたまらないという人達で、相手だんじりの乗り手とぶつけ方の戦法など駆け引きを行います。


てぎ師

乗り手の駆け引き